土木工学・建築学概論 シラバス

コースの目的

本講義では、日本学術会議による土木工学・建築学の教育課程編成上の参照基準を踏まえ、土木工学と建築学の基礎的な概念、それぞれの分野の役割、社会における重要性、および両分野の関連性について理解を深めることを目的とします。 将来、これらの分野を専門的に学ぶ学生、あるいは関連分野を学ぶ学生にとって、土木工学・建築学への基礎的な知識と興味関心を養うことを目指します。

コースの目標

本講義修了後、受講生は以下を達成できることを目標とします。

  • 土木工学と建築学の主要な分野と役割を説明できる。
  • 社会における土木工学と建築学の重要性と貢献を理解できる。
  • 土木工学と建築学の関連性と相互作用を説明できる。
  • 具体的な土木・建築構造物や計画事例を理解し、それらに対する基礎的な技術的視点を持つことができる。

各回のタイトルと概要

タイトル 概要
1 オリエンテーション、土木工学・建築学の概観 本講義の目的・目標、土木工学と建築学の定義、歴史的背景、社会における役割
2 土木工学の基礎:社会基盤と構造物 道路、橋梁、トンネル、ダムなどの社会基盤施設の役割と設計・建設の基礎
3 土木工学の基礎:水理学と環境工学 河川、水質汚染、下水道などの水に関する問題と環境保全技術の基礎
4 土木工学の基礎:地盤工学 地盤の性質と地盤改良、地盤災害に関する基礎
5 建築学の基礎:建築計画と設計 建物の用途、計画プロセス、設計の基本原則、建築デザインの概念
6 建築学の基礎:建築構造と材料 建築物の構造システム、主要な構造形式、建築材料の特性と選定
7 建築学の基礎:建築環境と設備 建築における環境制御、省エネルギー、快適性に関する基礎
8 都市計画と地域計画 都市・地域の計画、開発、管理に関する基礎
9 土木工学と建築学の連携:都市インフラ 都市における土木と建築の連携、インフラ整備の計画と維持管理
10 土木工学と建築学の連携:災害対策 自然災害に対する防災・減災対策、土木・建築における耐震設計などの重要性
11 持続可能な社会と土木工学・建築学 環境配慮型設計、省エネルギー、循環型社会における役割
12 日本の土木工学・建築学の歴史と未来 日本の土木・建築技術の歴史的発展、今後の課題と展望
13 具体的な事例紹介:土木工学 具体的な土木構造物の事例紹介と技術解説
14 具体的な事例紹介:建築学 具体的な建築物の事例紹介と技術解説
15 まとめと試験 本講義の総括、試験

(注) 各回の具体的な内容は、日本学術会議の参照基準を参考に、最新の技術動向や社会情勢を踏まえて適宜調整します。