看護学概論 シラバス

コースの目的: 本コースでは、日本学術会議が策定した看護学の教育課程編成上の参照基準を踏まえ、看護学の基礎知識と概念を理解し、看護実践への応用を視野に入れた思考力を養います。多様な人々の健康課題への理解を深め、看護職の役割と責任について考察します。

コースの目標: 受講修了後、学生は下記を達成できることを目指します。

  • 看護学の定義、歴史、および発展について説明できる。
  • 看護の対象となる人々の健康状態とニーズを多角的に理解できる。
  • 看護実践における倫理的、法的、社会的な側面を説明できる。
  • 看護過程の各段階を理解し、看護実践への応用を検討できる。
  • 現代社会における看護の役割と将来展望を考察できる。

各回のタイトルと概要:

第1回:看護学とは何か?-導入と看護の概念- 看護学の定義、歴史的変遷、対象、および現代における看護の役割を概観します。

第2回:健康と疾病-概念と多様性- 健康と疾病の概念を多角的に理解し、様々な視点から健康状態を捉えるための基礎を学びます。

第3回:人体の構造と機能-看護の基礎- 看護実践に必要となる人体の構造と機能の基礎的な知識を習得します。

第4回:疾病の理解-看護における視点- 代表的な疾病とその病態生理、看護におけるケアのポイントを学びます。

第5回:看護過程Ⅰ-アセスメント- 看護過程の第一段階であるアセスメントについて、具体的な方法と重要性を学びます。

第6回:看護過程Ⅱ-看護診断- 看護診断の立て方、種類、および根拠となるデータの解釈について学びます。

第7回:看護過程Ⅲ-計画- 患者のニーズに応じた看護計画の立案方法を学び、具体的な事例を通して実践的なスキルを習得します。

第8回:看護過程Ⅳ-実施- 看護計画に基づいた看護実践の方法、記録の重要性、および安全管理について学びます。

第9回:看護過程Ⅴ-評価- 看護実践の効果を評価する方法、修正が必要な場合の対応、および継続的な質の向上について学びます。

第10回:コミュニケーションと看護-人間関係の構築- 患者や家族との効果的なコミュニケーションの方法、傾聴の技術、および信頼関係構築の重要性について学びます。

第11回:倫理と法-看護実践における課題- 看護実践における倫理的ジレンマ、法的責任、および情報保護について学びます。

第12回:チーム医療と連携-専門職連携の重要性- 多職種連携の意義、具体的な連携方法、および効果的なコミュニケーションについて学びます。

第13回:社会と看護-社会問題への対応- 高齢化社会、慢性疾患増加など、現代社会における看護の課題と役割について考察します。

第14回:看護の未来と展望-新たな役割と課題- 将来の看護の展望、新たな技術や医療制度の変化への対応について考察します。

第15回:まとめと振り返り-自己学習への促進- 本コースで学んだ内容のまとめと、今後の学習への繋げ方について学びます。