経済学概論 シラバス

コースの目的: 本講義では、日本学術会議の経済学教育課程編成上の参照基準を踏まえ、経済学の基礎概念と主要な分析手法を理解することを目指します。ミクロ経済学とマクロ経済学の両面から、現代経済社会の諸問題を分析するための基礎的な知識と視点を習得することを目的とします。

コースの目標: 本講義の修了後、受講生は以下を達成できるようになります。

  • 経済学の基本的な概念(需要・供給、市場メカニズム、GDP、インフレなど)を理解する。
  • ミクロ経済学とマクロ経済学の主要な分析手法を理解し、応用できる。
  • 現代経済社会の諸問題を経済学的な視点から分析できる。
  • 経済学に関する文献を読み解くための基礎的な能力を身につける。

各回のタイトルと概要:

第1回:経済学入門 – 経済学とは何か? 経済学の定義、ポジティブ経済学とノーマティブ経済学、経済学の思考方法、本講義の進め方について説明します。

第2回:ミクロ経済学入門 – 需要と供給 需要関数、供給関数、市場均衡、価格弾力性、消費者余剰と生産者余剰について学びます。

第3回:ミクロ経済学 – 市場構造 完全競争、独占、寡占、独占的競争といった様々な市場構造の特徴と、それぞれの市場における価格決定メカニズムを解説します。

第4回:ミクロ経済学 – 消費者行動 効用関数、無差別曲線、予算制約線を用いて、消費者の最適な選択を分析します。

第5回:ミクロ経済学 – 生産者行動 生産関数、費用関数、利潤最大化を分析し、企業の供給行動を理解します。

第6回:ミクロ経済学 – 情報経済学入門 情報非対称性、モラルハザード、アドバースセレクションといった問題を解説します。

第7回:マクロ経済学入門 – マクロ経済指標 GDP、消費者物価指数、失業率など、主要なマクロ経済指標の定義と測定方法について学びます。

第8回:マクロ経済学 – 国民所得の決定 AD-ASモデルを用いて、国民所得の決定メカニズムを分析します。

第9回:マクロ経済学 – 消費、投資、政府支出 消費関数、投資関数、財政政策の有効性について学びます。

第10回:マクロ経済学 – 貨幣と金融政策 貨幣供給、貨幣需要、金融政策のメカニズムについて解説します。

第11回:マクロ経済学 – 経済成長 経済成長の要因、ソローモデル、持続可能な経済成長について学びます。

第12回:マクロ経済学 – 国際経済入門 為替レート、貿易収支、国際収支について解説します。

第13回:現代経済問題:環境問題と経済 環境問題の経済学的分析、環境政策の有効性について議論します。

第14回:現代経済問題:不平等と経済 所得分配、貧困問題、経済格差の現状と課題について学びます。

第15回:まとめと展望 本講義全体のまとめと、今後の経済学学習への展望について議論します。