薬学概論 シラバス
薬学概論 シラバス
コースの目的: 本講義を通して、薬学の全体像を理解し、各専門分野の関連性を把握することを目的とします。さらに、薬剤師の役割や倫理、社会における薬学の位置づけについて理解を深めます。
コースの目標: 講義終了後、受講生は下記を達成していることが期待されます。
- 薬学の主要な分野とその相互関係を説明できる。
- 薬剤師の役割と責任を理解し、説明できる。
- 薬学が社会に貢献する役割を説明できる。
- 薬学研究の進歩と今後の展望について理解を示せる。
各回のタイトルと概要:
第1回:薬学の基礎と歴史 薬学の定義、歴史的変遷、近年の発展について概観します。薬学における基礎科学の重要性についても触れます。
第2回:医薬品開発の基礎 医薬品の創薬プロセス、臨床試験、承認申請の流れを理解します。
第3回:薬物動態学入門 薬物吸収、分布、代謝、排泄(ADME)の基本的な概念を学びます。
第4回:薬力学入門 薬物の作用機序、薬物相互作用、薬物標的について基礎的な知識を習得します。
第5回:薬物治療学入門 主要な疾患に対する薬物療法の基礎を学びます。
第6回:医療薬学 薬剤師の役割、調剤、服薬指導、患者への情報提供について学習します。
第7回:薬局実務と薬剤師の倫理 薬局業務の基本、薬剤師倫理、薬事法の基礎について学びます。
第8回:臨床薬学 入院患者に対する薬物療法の管理、薬物相互作用の回避、副作用の管理について学習します。
第9回:社会薬学 薬物乱用、薬物政策、高齢化社会における薬剤師の役割について学習します。
第10回:分析化学と薬物分析 医薬品の成分分析、品質管理の基本を学びます。
第11回:有機化学と医薬品化学 医薬品分子の構造と機能の関連性、医薬品合成の基礎を学びます。
第12回:生化学と分子生物学 薬物作用の分子機構を理解するための基礎知識を習得します。
第13回:薬剤師国家試験とキャリアパス 国家試験の概要、薬剤師のキャリアパス、専門性の向上について説明します。
第14回:薬学研究の最前線 最新の薬学研究の動向、今後の展望について解説します。
第15回:まとめと展望 本講義のまとめと、今後の学習への展望を示します。
(注記:各回の具体的な内容は、日本学術会議の薬学教育課程編成上の参照基準を参考に決定します。)