言語・文学概論 シラバス
言語・文学概論 シラバス
コースの目的: 本講義では、日本学術会議による言語・文学の教育課程編成上の参照基準を踏まえ、言語と文学の基礎的な概念を理解し、多様な言語・文学表現に触れることで、人文科学への理解を深めることを目的とします。 言語と文学を人間の営みの中に位置づけ、その多様性と普遍性を考察します。
コースの目標:
- 言語と文学に関する基本的な概念を理解する。
- 様々な言語・文学表現の特性を分析し、比較検討する能力を身につける。
- 言語・文学の社会・文化的意義について理解を深める。
- 批判的思考力と表現力を養う。
各回の授業内容:
第1回:オリエンテーションと導入:言語と文学とは何か
- 言語と文学の定義、本講義の進め方、参照基準の概要説明。
第2回:言語の多様性:言語の構造と機能
- 音韻論、形態論、統語論、意味論の基礎概念、世界の言語の多様性。
第3回:言語の獲得と発達:言語能力の形成
- 言語習得の過程、言語能力の個人差、言語障害など。
第4回:言語と社会:言語と社会の関係
- 言語の社会変容、方言、標準語、言語政策。
第5回:文学の起源と発展:古代から中世の文学
- 古代文学・中世文学の代表的な作品を通して、文学の歴史と発展を概観。
第6回:近代文学の成立と発展:小説、戯曲、詩
- 近代文学の主要なジャンルと作家、社会状況との関連。
第7回:現代文学の動向:多様な表現様式
- 戦後の文学、現代の文学表現、新たなメディアとの関係。
第8回:言語と文学の比較:言語の表現力と文学表現
- 言語の表現可能性と文学における表現技法の比較。
第9回:文学批評の基礎:作品分析の方法
- 作品解釈の方法、様々な批評理論の紹介。
第10回:文学と社会:文学の社会への影響
- 文学と社会問題、文学の社会批判的機能。
第11回:文学と文化:文学と文化の関係
- 文学と宗教、文学と歴史、文学と民俗など。
第12回:世界の文学:多様な文化圏の文学表現
- 各国の文学作品紹介を通して、世界文学の多様性に触れる。
第13回:翻訳と解釈:言語と文化の越境
- 翻訳の問題点、異なる文化背景における解釈。
第14回:言語・文学と情報技術:デジタル時代における言語・文学
- コンピュータ、インターネットと言語・文学の関係、デジタル・ヒューマニティーズ。
第15回:まとめと展望:今後の言語・文学研究
- 本講義のまとめ、今後の学習への展望。